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人手不足を解消するには?
介護職員を増やすためには「給料アップ」と「人手不足の解消」がキーワードになります。どうすれば人手不足を解消できるのか、詳しくみていきましょう。
介護職員として働いている人のうち52.4%の人は現在の給料や待遇に満足していないと答えています。なぜなら、手当がつくとはいえ平均給料自体が21万円と少ないからです。このほか、体力的に厳しいと答えたのが35.1%、将来に不安があると答えたのが30.4%と給料の低さ以外にも不満を抱えている人が多くいます。2019年10月から勤続10年以上の職員は月額8万円賃上げされるため、給料の低さは幾分解消されますが、変わらない待遇の悪さに離職してしまう人が多いのも仕方がないことかもしれません。
人手不足を解消するための一案が「外国人労働者に頼る」ということです。外国人技能実習生が介護の資格取得に応じて在留資格を与えるというものですが、介護の技能実習は最長でも5年の在留資格しかありません。それを長期に変更して長く滞在してもらいたいと考えているようですが、外国人労働者に頼ることに関しては賛否両論あります。しかしながら、介護職員が不足しているにもかかわらず高齢者の数はますます増えているため、介護職のニーズも高まっています。高まる介護職のニーズに対応していくためには、外国人労働者を受け入れることも前向きに考えていく必要があるのです。とはいえ、いくら外国人労働者がいるといっても給料が低く待遇が悪ければ他の職業に流れてしまう可能性もあります。やはり給料アップは欠かすことができない重要な課題なのかもしれません。
人手不足を解消するためには介護職員を新しく増やすことも大切ですが、現在働いている介護職員の定着率を上げることも重要です。この職場で働き続けたい!と思ってもらえるよう、給料アップはもちろんですが研修や資格取得の環境を整備してキャリアアップを支援することも効果的です。介護業界は資格の有無によって昇給を左右されますが、それは資格を取ることで特別手当がつくからです。給料をアップさせるためにもぜひ資格を取っておきたいところですが、資格を取得するためにはある程度の費用と時間が必要になります。しかし、事業所がこれを負担してくれるのであれば資格取得のハードルも低くなり前向きに取り組むことができるでしょう。
待遇や労働環境が悪いブラック施設かどうかは実際働き始めるまで分かりません。しかし、絶えず求人が出されている施設や態度が悪い面接官のいる施設、当日欠勤が難しい施設はブラック施設である可能性が高いため、求人を探す段階から細かくチェックすることをおすすめします。
介護職の給料は介護報酬によって賄われていますが介護報酬自体が安く設定されているため介護報酬自体が上がらない限り、給料も上がりません。また、低い給料のまま働き続けている人も多いため、なんとかなっていると判断されてしまい給料アップにつながらない、ということもあります。