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介護職の最新事情について紹介しています。3Kといわれるほど過酷な仕事であるせいか、業界全体が人手不足に悩んでいます。人手不足で就業ハードルが低いにもかかわらず人材が集まらないのは給料が低いことも大きく関係しています。それを少しでも払拭しようと国も賃上げ政策を行うことを発表しましたが、該当するすべての職員が賃上げされるわけではありません。また、最近は介護ロボットなど現場にIoTが導入され、少ない人数でも効率よく仕事が回せるようさまざまな工夫がされています。
介護職の人手不足は深刻な問題となっています。業界全体で人手不足となっていますが、その中でも訪問介護は特に人手不足を実感しており、実際に働いている人の38.1%がそう感じています。介護業界は他の職業に比べて就業ハードルが低いため、ブランクがあっても正社員として働くことができます。安定した正社員に低いハードルで就業することができるため人気が高いように思いますが、給料の低さがネックとなってなかなか採用まで至らないのが現状です。
人手不足を解消するために国が打ち出した政策のひとつが「賃上げ政策」です。これは勤続10年以上の職員に月額8万円の賃上げを行うというものですが、事業所や施設が誰にどれくらい配分するかを決めるため勤続10年以上のすべての職員の給料が月額8万円アップするわけではありません。ですが、該当者の職員すべてが給料アップするわけではないとはいえ、なかなか給料アップが見込めない介護業界でこの政策は今後の給料アップに向けて大きな一歩です。
負担を減らし手仕事を効率よく行うために取り入れられているのが「IoTの導入」です。IoTを導入することで職員1人1人の負担を減らすことができるため、余裕を持って仕事を行うこともできるようになります。たとえば、ベットにセンサーを設置して寝起きをすることで夜中の巡回を減らすことができますし、歩行アシストカートにセンサーを付けて緊急時も分かるように設定しておけば、遠方に住んでいる家族も何かあった時にすぐ駆け付けることができるので安心です。
待遇や労働環境が悪いブラック施設かどうかは実際働き始めるまで分かりません。しかし、絶えず求人が出されている施設や態度が悪い面接官のいる施設、当日欠勤が難しい施設はブラック施設である可能性が高いため、求人を探す段階から細かくチェックすることをおすすめします。
介護職の給料は介護報酬によって賄われていますが介護報酬自体が安く設定されているため介護報酬自体が上がらない限り、給料も上がりません。また、低い給料のまま働き続けている人も多いため、なんとかなっていると判断されてしまい給料アップにつながらない、ということもあります。