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介護職は「3K」ともいわれるほど労働環境や待遇が悪い仕事です。他の職業に比べて給料も低く、生涯賃金で考えるとその差は5,000万円もあります。給料が低くなる原因は介護報酬の低さや安い給料のまま働き続けている人が多いことです。また、介護職はただでさえ体力を必要とするきつい仕事ですが、慢性的な人材不足もさらに負担を重くしています。人材不足になる原因はいくつかありますが、解消するには新しい人材を確保するだけでなく待遇や環境を整えることも大切です。
介護職は給料が低いといわれている理由を紹介しています。介護職の給料は介護保険の中から介護報酬として賄われていますが、介護報酬自体が安く設定されているため給料も低くなってしまうのです。また、介護保険はコロコロ変わるため、変更してもすぐに対応できるよう施設側である程度のお金を留保していることや就業ハードルが低く介護職ならできると思っている人が安い給料のまま働き続けていることも給料が低い原因とされています。
介護業界は慢性的な人手不足に悩んでいます。そのため、福利厚生がしっかりとした正社員への就業ハードルも低くなっていますが、だからといって、正社員に応募する人が多くいるわけではありません。介護職に比べて待遇や条件のいい職業は他にもたくさんあり、景気が上向くにつれてそちらを選ぶ人の方が多くなるからです。仕事をするにはやる気やモチベーションも大切ですが、働きやすい環境や待遇も重要です。人手不足を解消するには給料アップは避けて通れません。
「3K」といわれると「きつい」「きたない」「きけん」などネガティブなイメージが思い浮かぶ人も多いことでしょう。確かに、高齢者の身のまわりのお世話が主な仕事となる介護職は体力も使いますし、汚物や吐しゃ物の処理などきたないと思われる仕事もたくさんあります。ですが、介護職の3Kはネガティブなものばかりではありません。「感動」「感激」「感謝」といったプラスのイメージも多く、他の職業では得ることができないやりがいや魅力にあふれた仕事でもあります。
待遇や労働環境が悪いブラック施設かどうかは実際働き始めるまで分かりません。しかし、絶えず求人が出されている施設や態度が悪い面接官のいる施設、当日欠勤が難しい施設はブラック施設である可能性が高いため、求人を探す段階から細かくチェックすることをおすすめします。
介護職の給料は介護報酬によって賄われていますが介護報酬自体が安く設定されているため介護報酬自体が上がらない限り、給料も上がりません。また、低い給料のまま働き続けている人も多いため、なんとかなっていると判断されてしまい給料アップにつながらない、ということもあります。