待遇を考えた職場選び

待遇を考えて職場を選びましょう!介護職の待遇の実態や働きやすい施設の選び方を紹介しているサイトです。3Kともいわれるほど過酷な仕事である介護職ですが、施設によってその待遇は大きく異なります。給料も低く労働環境の悪いブラック施設の見分け方や求人探しのコツを紹介します。

改善すべき悪待遇「人手不足」

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当サイトでは今の職場に不満を抱えている介護職の人に向けて、さまざまな政策や取り組み、ブラック施設に転職しないコツなどを紹介しています。当サイトに関するお問い合わせはコチラから

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  • 転職理由の伝え方介護業界は業界内転職が多いため転職回数については特に言及されませんが、辞める理由は必ず聞かれます。答え方によって採用担当者の印象を大きく左右してしまうため、ネガティブな理由であってもそのまま伝えるのではなく、それから何を学んでどう活かしたいのかを伝えると好印象を与えることができます。
  • 勤続10年で8万円の賃上げを提案介護職の給料は他の職業よりも低く、看護師と比べると6割程度の給料しかもらっていません。仕事に見合わない給料に不満を持っている人も多いためなかなか人材も定着せず、常に人手不足の状態です。それを少しでも改善しようと国が提案したのが「勤続10年以上の職員に月額8万円の賃上げ」政策です。

待遇の悪さが人手不足を引き起こす?

業界全体が人手不足

業界全体が人手不足

いくらやりがいがある仕事だとはいえ、給料が低ければ将来性や安定感を考えてしまうため介護職に就きたいと思いながらも実際に介護職として働くことは難しいかもしれません。現に、介護福祉士の登録者数は140万人ほどいるにもかかわらず、介護職員として働いているのは登録者数の約半数、78万人ほどです。

業界全体が人手不足

介護業界自体が人手不足に悩んでいますが、その中でも特に深刻なのが訪問介護です。それは、施設介護で人手不足と感じているのが18.2%なのに対して訪問介護で人手不足と感じているのは38.1%と倍になっていることからも読み取ることができます。また、人手不足になる原因として団塊世代の大量退職で労働力がかなり減少したことや採用が困難であることがあげられていますが、そのうち採用が困難だからと答えたのは70.2%とかなり高い数値を出していました。次いで、事業拡大で人材確保ができない、が19.8%、離職率が高いが15.3%と続いています。

採用が困難なのはなぜ?

実際に働いている人が少ないから人手不足に悩んでいるのに採用が困難、とは一体どういうことでしょうか。
介護職は人手不足に悩んでいるため他の職業に比べて就業ハードル自体が低くなっています。そのため、経験が少なくてもブランクがあっても正社員で働くことはそう難しいことではありません。正社員は安定した雇用とさまざまな福利厚生を受けることができるため、他の職業よりも正社員の就業ハードルが低いならかえって人気が高くなるのでは?と思う人もいることでしょう。しかし、現在は景気の上向きに伴って雇用が安定してきたこともあり、いくら就業ハードルが低いとはいえ給料の低い介護職に就かずとももっと条件や待遇の良い職業もあるため、そちらを選ぶ人の方が多く介護職に応募する人の数が少なくなっているのです。その結果、介護職は人手不足のままを維持することになりなかなかその現状から抜け出すことができません。

人手不足で入所を断ることも

これから先も高齢化が進むことが予想されるため、介護を中心とした高齢者ビジネスもますます盛り上がっていきそうなものですが、人手不足が大きく影響し今ひとつ伸び悩んでいるのが現状です。そのため、ベッドが空いているのに職員が少なくて手が回らないから入所を断る、なんてこともそう珍しいことではありません。

人手を増やしたいなら給料アップ!

介護職はやりがいの多い仕事ですが、やりがいやモチベーションだけでは続けていくことはできません。実際に働く職員が実りある生活を送れなければ、熱意ややる気を持って仕事をすることはできないはずです。やる気を引き出すためにも給料アップは欠かすことができない必要なことだといえるでしょう。

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  • 働きやすい施設の見分け方

    待遇や労働環境が悪いブラック施設かどうかは実際働き始めるまで分かりません。しかし、絶えず求人が出されている施設や態度が悪い面接官のいる施設、当日欠勤が難しい施設はブラック施設である可能性が高いため、求人を探す段階から細かくチェックすることをおすすめします。

  • 給料が低い理由

    介護職の給料は介護報酬によって賄われていますが介護報酬自体が安く設定されているため介護報酬自体が上がらない限り、給料も上がりません。また、低い給料のまま働き続けている人も多いため、なんとかなっていると判断されてしまい給料アップにつながらない、ということもあります。